皮膚や粘膜の維持にビオチン!ビオチンの働きとは?

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水溶性のビタミンB群の仲間「ビオチン」。最近美容や健康の分野で注目されている栄養素です。

もともと実験用マウスで皮膚炎の研究をしていたときに発見された物質で現在でも皮膚や粘膜の維持の際に働くことで知られています。

ビオチンの働き

皮膚、粘膜の維持

ビオチンはビタミンB1やビタミンB2という同じビタミンB群と同じように人間の皮膚、粘膜細胞の増殖、正常な分裂に寄与しています。

万人での効果は認められていませんが、アトピー性皮膚炎などの皮膚病への使用が期待されているビタミンなのです。

三大栄養素代謝に関係

ビオチンはタンパク質、糖質、脂質の代謝全てにおいて酵素をサポートする補酵素として機能することが知られています。

ビオチンが不足するとこれらの代謝に異常が起こるため、細胞分裂などにも影響を与えてしまいます。皮膚症状の治療に使われるのもこういった代謝に不可欠な補酵素であるから、という理由もありますね。

ケラチン合成の補酵素

髪や爪などを構成するタンパク質「ケラチン」合成の際にビオチンが補酵素として働くことが知られています。

ケラチンが不足すると爪が柔らかくなったり割れたり、髪の毛が細くなってしまったりするので補酵素として働くビオチンが不足しないようにしましょう。

ヒスチジンを体外へ排出

ビオチンは必須アミノ酸ヒスチジンを体外へ排出させる働きも持っています。

ヒスチジンは必須アミノ酸なのですが、アレルギー反応の原因となるヒスタミンの元物質ですので多すぎるとアレルギー反応が加速していまいます。

花粉症やアトピーはアレルギー性疾患ですのでビオチンを多く摂取することでこれらのアレルギー作用を抑える効果が期待されています。

ビオチン雑学

他のビタミンB群と一緒に摂取する

ビオチンを摂取する場合は他のビタミンB群やビタミンCと一緒に摂取すると効率が良くなります。

皮膚、粘膜の維持という意味でビタミンB群は重要な補酵素ですし、コラーゲン合成の際に補酵素として働くビタミンCを一緒に摂取するとお互いに影響しあって働くのでビオチンを意識的に摂取する場合はビタミンB群とビタミンCをまとめて摂ると意識するといいですね。

ビオチンが含まれている食材

レバーや卵黄、魚類に含まれていますが、腸内細菌からも合成されるので通常の食生活をしていれば最低限必要な量は問題ありません(先天性の欠乏症を除く)。

注意としてはビオチン目的で卵を食べる際は卵黄のみ食べて卵白は食べない事。理由は卵白に含まれているアビジンという物質がビオチンと結びついて別の物質に変わってしまうためビオチンの働きが弱まってしまうからです。

ビオチン欠乏症状

上記の通り腸内細菌から合成されるため欠乏はまれですが卵白を異常にに食べすぎた場合や腸内環境が悪化している時に欠乏してしまう可能性があり、欠乏すると皮膚の炎症や疲労感など様々な症状が出てしまいます。

ビオチン過剰摂取症状

ビオチンは水溶性ビタミンのため体外への排出が早く、過剰摂取の心配はそれほどありませんが、妊婦の方は胎児に悪影響が出る可能性もありますので通常の食事以外、サプリなどでの摂取は控えましょう。

まとめ

・ビオチンは皮膚、粘膜の維持、代謝をサポートする補酵素

・ビオチンはアレルギーの元物質ヒスチジンを体外に排出する

・ビオチンはビタミンB群やビタミンCと相性がいい!

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