ホメオスタシスの構造を理解してダイエット、健康に活かそう!

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ホメオスタシスとは?

ホメオスタシスとは別名「恒常性」とも言われる自律神経、分泌系、免疫系からなる人間の構造で、外部からの影響があっても人体の内部の状態を一定に保とうとするシステムです。

例えば熱いものを食べたときに一気に汗が噴き出るのはこのホメオスタシスが機能して、体温を下げて平熱状態をキープしようします。

また逆に寒い時に震えが来るのも体を動かして体温を上げようとするホメオスタシスによる現象ですね。

このホメオスタシスは基本的に「外部からのストレスや影響によって変化した体内状況を元に戻そうとする」システムなので、これが機能しないかおかしくなってしまうと余計な分泌物が体に悪影響をおよぼしたりもするのでホメオスタシスが常に適切に働くようにコントロールする必要があります。

ホメオスタシスの大別 自律神経系、内分泌系、免疫系

ホメオスタシスは自律神経系、内分泌系、免疫系の3つに大別され、これらは常に相互に影響しあっています。

自律神経系

自律神経系はその名の通り交感神経と副交感神経をコントロールしていて、血流の維持や心臓機能の維持、体温、血圧、ph濃度など私たちが意識的に行えない機能を保持してくれています。

内分泌系

内分泌系はホルモンの分泌を司り、自律神経が集めた情報を使ってホルモンの分泌する脳の視床下部や甲状腺ホルモンを分泌する甲状腺、インスリン分泌を行う膵臓、副腎皮質ホルモンを分泌する副腎などが代表的で、必要になったホルモンを適宜生合成して体内に放出します。

免疫系

免疫系の主な仕事は体内に侵入してきた異物を排除して臓器や筋肉、骨などになるべく重大な悪影響が出ないように保つシステムで、風邪のウイルスやアレルギー物質が体内に侵入してきたときに自律神経や内分泌系に働きかけて対抗物質などを作ったり、体温を上げて対処します。

ダイエットの際のリバウンドにもホメオスタシスが影響?

ファスティングや糖質制限で全体の摂取カロリーが急激に減るとこのホメオスタシスの機能によって飢餓を防ぐために体内で必要な消費カロリー量自体が制限された状態になります。

遭難した人が飲まず食わずで普通では考えられない期間生き延びることがあるのも、緊急時にホメオスタシスが必要なカロリー量を制限するからだと言われています。

この状態でいきなり制限前と同じカロリーを摂取してしまうと、摂取カロリーと消費カロリーの差が大きくなる、つまり余分なカロリーが大量に生まれてしまうことになり、それが脂肪となって体内に蓄積されてしまうので太る(リバウンド)という現象が起こります。

ファスティングダイエットで準備期と回復期を設けているのはこのホメオスタシスによる体内の状態を元に戻そうとする機能のふり幅を狭くし、急激な体内環境の変化を抑えるために設けられている期間なのです。

ホメオスタシスのふり幅が大きくなると上記の自律神経、ホルモン分泌、免疫全ての機能が狂い、結果的に体調を崩してしまうことにもなりかねません。

ですから制限ダイエットでリバウンドさせないためにはしっかりと制限前と後に体を慣らす準備をし、ホメオスタシスに無理な仕事をさせないようにすることが大事だと考えます。

ホメオスタシスの維持は体の健康にとっても大事な要素なので、ダイエット時は常に気を配りましょう。健康を損なっては元も子もありませんので。

ファスティング時の準備期、回復期はこちらもご参考ください→ファスティングのやり方

まとめ

・ホメオスタシスは自律神経、内分泌系、免疫系からなる体内コントロールシステム

・ホメオスタシスはリバウンドの原因になり得る

・制限ダイエット時はかならず前後の準備期間を取る